
そこはかとなく…
そこはかとなく寂しく、そこはかとなく温かい。
チェブラーシカの優しさ、ゲーナの面倒見の良さ、そして楽しい仲間たち。
ゲーナの歌う歌は、全てが心に響きます。ロシアで長く愛されているのが
分かります。

古き良きアニメ。
最近のCGを駆使したアニメもそれはそれでいいものがありますが何か物足りなさを感じるのも事実です。その物足りなさを見事なまでに埋めてくれたこの作品。その違いってなんだろうと考えた時行き着いたのは、コンピューターというものを使っていない、製作した人間の息吹までも感じられる世界感があるからだろうな、ということでした。人形から背景から、物語全体を通しての手作り感が、人間の感情をどこか遠いところから揺さぶっているのかもしれません。それは哀愁であったり温かみであったり懐かしさであったり…。逆に今の世には新鮮なアニメなんじゃないかなと思います。文句なしの星5つです。

ゲーナの孤独
この作品、もちろん可愛いのですが、全編に漂う物悲しさが魅力です。50歳のワニのゲーナは天涯孤独で、友人もいません。趣味のアコーディオンの弾き語りも、妙に哀愁を誘います。やっと出来た孫みたいな年齢の友だち、チェブラーシカをとても大切にします。バカにされたり、だまされたりしながら真っ直ぐ生きるゲーナが好きです。

環境問題。
作品中、工場の廃液のために川が汚れている・・・というシーンがあるのですが、当時のヨーロッパでは実際にあった問題で、水面で採取された水で汚染濃度が計られていました。そのため各工場は水面下の深いところに排出口を置いて、処理せずに廃液を流していたのです。それを見つけたワニのゲーテが・・・☆☆☆

心がひろくなるアニメーション
暖かい音楽と、そこに登場する愛らしいパペットたち。
それだけでもう十分満足なのですが、もう一つ素晴らしいのがストーリーだと思います。
一話一話じっくり見ていると、そこに表れるのが子供らしい純粋さや、大人の優しさ、思いやり、あらゆる暖かい気持ちがたくさん詰まっています。
ぜひ、見ていただきたいアニメーションです。