
世界の三船
日米仏からの三大スター共演で話題になったが、内容的には肩肘張らずに鑑賞出来るエンターテイメント作品。世界の三船敏郎といえどもアランドロンやC・ブロンソンの前ではどうかという気持ちもあったが、全く杞憂であり、逆に二人を食っていた感がある。侍という描かれ方も良かったのかも知れないが圧倒的な存在感であった。寡黙でしかも強いという侍像を絵に描いた様であった。

三船とブロンソンの珍道中が面白かった
公開当時は話題にはなったものの批評は散々でした。でも単純に娯楽映画として見ればよく出来ています。西部にサムライが登場する設定も無理矢理でなく、それなりに納得できるし、衣装や殺陣、仕草も外国映画によく出てくるようなお笑いにはなっていません。三船とブロンソンの珍道中も面白かったし、特に三船は格好よかった!アラン・ドロンは黒尽くめの悪役で本当は一番おいしい役だし、キザな二枚目の彼には適役かと思ったけど三船とブロンソンに完全に負けてました。最後に刀を届けたブロンソンの男気が最高。

外国映画に登場した一番マトモなサムライが堂々主役の西部劇
イギリス人の監督が日本人を主役にスペインで撮影したフランス資本の西部劇というキワモノウエスタン映画であるが、三船敏郎が堂々たるサムライを演じており、これがむちゃくちゃ素晴らしく、おそらく外国映画に登場した「ニッポンのサムライ」として一番マトモなサムライの登場する映画、いやひょっとすると外国映画で一番カッコいい日本人が登場する映画だと断言できる。おそらく三船の意向が相当反映しているのだろうが、西部劇にサムライという奇想天外さにもかかわらず「可笑しな」描写は皆無であり、むしろ物語の主役として充分尊重されている。だって題名が「日の丸」だもの。西部男のブロンソンが何をやってもかなわない、英語は喋る、刀は勿論素手では柔術で投げ飛ばし、飛び道具は手裏剣と弓矢を使いこなし、馬も女も乗りこなす。軽蔑がいつしか尊敬に変わり、無骨な強盗だったブロンソンが最後には金を犠牲にしても仇をとるストーリーが意外と泣かせる。一見キワモノ西部劇だが、三船侍が幕末の侍の末路を語るなど結構奥が深い。この映画のほうがよっぽど立派な「ラストサムライ」だ。

「ラストサムライ」ファンに是非、勧めたい作品
西部劇に侍が登場するという設定は、公開当時には荒唐無稽という理由で受け入れられませんでした。
当時中学生だった私自身も、内心ワクワクしながら観たのですが、大っぴらに「面白い映画だ」と言えない雰囲気がありました。
私を含めて日本人はこの映画をゲテモノ映画扱いしたのです。
30数年ぶりに観て違和感なく受入れることができたことに自分自身驚きました。
「レッドサン」には「ラストサムライ」が提示した”武士道”が見事に全体を貫いています。
また別のレビュアーの方が指摘されている三船の演技は「佇まいから、摺り足、刀捌き、どれをとっても本物のサムライの姿」
というのは決して大げさでなく、「世界のミフネ」と賞賛される理由がこの映画でよくわかります。
「ラストサムライ」を評価される方には是非、お勧めしたい作品です。

最後のサムライ
日本人であるならば、一度は観ておいて欲しいなと個人的には思っています。それは三船敏郎という、世界で通用する一流の日本人俳優がいたということを、できるだけたくさんの人に知ってほしいからです。三船といえば黒澤明と共に歩み、黒澤作品での演技によって世界的な名声を得た人ですが、彼のキャリアの中で最も多く演じた役柄といえば、やはり「サムライ」でしょう。この「レッド・サン」は三船が50歳の時の作品です。この作品の三船サムライは、これまでの彼のサムライキャリアにおける集大成といってもいいほど、完成度が高いので必見です。佇まいから、摺り足、刀捌き、どれをとっても本物のサムライの姿です。三船こそ「最後のサムライ」といえるでしょう。