
遠くに逝って、虹がみえたということか
物語の半分が大学の映画サークルを舞台にしたもので、まぁ、屋根の上でセリフ憶えたり、撮影の途中で主演女優が代わったりするのが学生映画って感じですかねぇ。
物語は主人公が映像制作会社で働いているシーンから始まります。この導入部の時点で「あ〜岩井俊二脚本だなぁ」と思うわけです。サバサバっとしてたり、ネジがずれていたりする大人たち、やはり登場する劇中劇、そして、時間軸の操作。監督は違うのに、気付けば見事なまでの岩井印に魅了されているわけです。
と、脚本の話ばかりですが、「映画サークルってめっちゃ楽しそう」と錯覚してしまうほど、付かず離れずな二人の演技は瑞々しく、かつ一貫していて、普遍的な青春映画として格別の味わいがあります。「10年後とかどうしてるんだろうね」とか、そんなセリフが無理なく行間を埋めるような映画です。
ふと、作中具体的に提示されなかった感のある「虹」について考えました。虹って、遠くで見るからああ七色できれいだと聞くじゃないですか?岸田には虹が近過ぎたんです。水分の凝縮された集合体にしか見えなかった、自分を照らす七色の光に見えなかったんだと。

あおいは虹の女神そのもの
切ないのに、爽やかな余韻の残る映画でした。上野さん演ずるあおい亡き後、あおいの自分への気持ちに気づいて涙する市原さん(智也役)の演技は最高だったと思います。このシーンを見ていると、片思いをしてたあおいの言葉やしぐさ、行動すべてが一本の線になって脳裏に押し寄せてきました。智也を常に新しい世界へ導いていたあおいは、智也にとって希望の「虹」そのものだったのではないでしょうか。また、あおいとは対照的な千鶴(智也の恋人)、全て見通しているかのような盲目のかな(あおいの妹)の登場により話に深みがでて、映画としての構成がとても秀逸であると感じました。2006年の映画ですが、映画界でもっと高い評価を得ても良かったのではないでしょうか。

やっぱり切ない
近くにいる存在の大切さが感じられる一作になっていると思います豪華キャストの自然な演出すごく近くに感じられるストーリーで、最後の手紙のシーンには涙が出ました映画で泣いたのはこれが初めてですこれはオススメできる作品ですよ

仕掛けきっちり、切なさ満点
切ない系邦画青春もの。
時間の流れや状況の変化がテンポよくとてもうまく表現されている。
大学の映画研究会が前半の舞台になっているのだが、そこでヒロインが作った自主制作映画やヒロインの妹、指輪や手紙などのアイテムが物語にうまく絡み合っていく。
2006年頃に公開されていた映画のようだが、僕はこの映画のことをぜんぜん知らなかった。そう考えるとたまたま知ることが出来てとてもラッキー。

自己満足度100%、人様の目は関係ない。
上野樹里の演技が、あくまでも個人的体験の女性に重なり、不覚にもラストシーンで目から汗が流れました、女々しい人間ですね。
偶然にも日本映画専門チャンネルで、途中から、観たものですから、ラストまで緊張感が続きました。皆様のレビューを覧ますと、相田翔子のエピソードは不要である、との意見が散在していますが、このコミカルで、ナオカツ、究極のホラー映画のエピソードがあるからこそ、ラストに重みを持たせているんじゃないかと思います。
ラストの『地球最後の日』は関節技の反則技で、映画のモラルに反していると思いつつ、目から汗が出た。
熊澤尚人監督の演出が私にはハード・パンチとして効果あり、ノックダウンしましたな、恥ずかしながら。